親知らず抜歯体験レポート(しかも上下2本同時に)

親知らず抜歯体験レポート(しかも上下2本同時に)LIFE

左上と左下の親知らずを2本同時に抜歯しました。

親知らずを抜くことになった経緯から抜歯手術の状況、そして抜歯後の痛みや過ごし方までレポートします。

これから親知らずを抜こうと思っている方はぜひ私の実体験を参考にしてみてください。

親知らずを抜歯することになった経緯

ある日、かぶせ物が取れたので歯医者さんに行きました。

先生に診てもらい、かぶせ物が取れた歯については治療を進めることになりましたが、かぶせ物が取れた歯以外に他の歯もチェックしてもらったところ、「親知らずを抜いたほうがいいかも」と先生に言われました。

私は左上、左下、右下の3本の親知らずが残っています。

右上の1本は虫歯になってしまい20歳の頃に抜歯しました。

右上の親知らずを抜歯したときは、抜歯後に痛かった記憶はありますが、どのような痛みでどれだけ痛かったかは覚えていません。

今回残っている親知らずをチェックしてもらったところ、左上と右下は虫歯になっているとのこと。

また、左下は隣の奥歯と親知らずの間がうまく磨けておらず、隣の奥歯が虫歯になりかけているらしいのです。

現在残っている親知らずは、左上は縦に生えていますが、下の左右2本はどちらも横向きに生えている状態です。

親知らずというのは何の問題もなければ抜かなくてもいいのですが、磨きにくいので虫歯になりやすかったり、横向きに生えたままになっていて痛みが出てきている場合は抜いたほうがいい、と昔から色々な歯医者さんで言われてきました。

これまで、勇気を出して抜こうかと考えたときもありましたが、仕事の忙しさなどを理由に抜歯することをなんとなく避けてきてしまいました。

ただ、今回の歯医者さんで先生から考えさせられるひと言を言われました。

それは「抜歯するなら40歳までにしたほうがいいよ」という言葉でした。

40歳を過ぎると親知らず、歯茎、骨がしっかりと固まってきて、抜歯自体が大変だったり、抜歯後の回復が遅くなったりと、大変な苦労をしている患者さんが多いらしいのです。

私も30代になり、そんなことになるならこの機会に全部一気に抜いてやろうと心に決めたのであります

おそらく痛く大変な思いをするであろう抜歯。親知らずはあと3本残っているのでそんな痛く大変な抜歯を3回もするのかと思いながらも、今回の抜歯の決意を先生に伝えました。

すると先生から「左上と左下は同時に抜けますので、まずはこの2本を抜きましょうね」とのこと。

あれ?この2本は同時に抜けちゃうんだ?

話を聞いてみると、左右の親知らずを同時に抜いてしまうと、左右どちらの奥歯も使えなくなってしまう(左右どちらの奥歯でも噛めなくなってしまう)ため、左右同時には抜けないのですが、片側の上下なら2本同時で同日に抜くことが可能とのことでした。

3回(3日)の抜歯を覚悟していたので、2回で済むということになりちょっと気持ちが楽になりました。

早速2本同時抜歯の日にちを予約し、その日は歯医者さんをあとにしました。

親知らずの抜歯体験をレポート

ここから抜歯当日の様子やその後の過ごし方、痛みの状況などをレポートしていきたいと思います。

抜歯手術

抜歯当日。予約は14:30。

朝起きてからはいつもの日と何も変わりませんでしたが、お昼を過ぎたあたりから気持ちがソワソワ。

昼食は普通に食べましたが、抜歯後は満足に食事はできないだろうと思い、出発前にパンを食べてできるだけ腹を満たしておきました。

歯を磨いていざ出発。

なんとも地に足が着いていないような感覚で、「今日この日にどれだけの人が親知らずを抜くのかな?」なんて考えながら歯医者さんに向かいます。

歯医者さんに着くと、ほとんど待たずに診察台へ通されました。

小心者の私は、普段でさえも歯医者の診察台に座ると多少ドキドキしてしまうものですが、今日はいつも以上にドキドキが早く大きくなっています。

やがて先生がやってきて、今日の抜歯の説明と体調の確認がありました。

抜歯はまず下の親知らずから始めて、下が終わったらそのまま上の親知らずを抜くそうです。

先生の説明が終わるとすぐに下の歯に麻酔を打たれました。

麻酔は下の歯だけでなんと3本。

上の歯は下の抜歯が終わってから麻酔をするそうです。上の歯の麻酔は2本。

1日に5本の麻酔を打たれるのは、今までもこれからもこの日だけでしょう。

下の歯に麻酔を打たれてからはさらにドキドキがヒートアップ。

そのまま診察台で待たされ、5分ほど経つと先生が麻酔のチェックをします。

麻酔が効いていることを確認すると、先生の「それではやっちゃいましょうか」という言葉と同時に下の親知らずの抜歯開始!

通常の歯医者さんの治療では聞かないような機械音が鳴り始めます。

先生の力が左下の親知らずにグッとかかります。

その力に耐えるように、私も顎に力を加え続けます。

それからというもの、先生の力に耐えるのが精一杯でその後の記憶はほとんどありません。

「抜けましたよ〜」という先生の言葉に安堵したことを覚えています。

麻酔をしているので、痛みは一切ありませんでした。

一番キツかったことは、先生の力に耐えるために顎に力を加えて口を開き続けていたことでした。

力を入れて口を開き続けていたため、下の親知らずを抜き終わった時点でかなりヘトヘトです。

「大丈夫?上の歯いける?」と先生に聞かれ、弱々しい声で「大丈夫です」と答えます。

するとすぐに麻酔2本を上の歯に打たれました。

また5分程待って麻酔が効いていることを確認すると、「それでは上の歯も抜きますね」と先生に言われ上の親知らずの抜歯開始。

ついさっき下の歯で経験したような、これからはじまる大掛かりな抜歯作業に対して、もう一度自分の中で気合いを入れ直しました。

グリ、グリ、ポンっ!

「上の歯も抜けましたよ〜」

え?ウソ?終わり?

上の親知らずは縦に生えていたため引っこ抜いて終わりでした。

先程の下の抜歯と同じような状況を覚悟していたため、拍子抜けとはこのことかと思いましたが、大変な思いをせず抜き終わったので結果的にはホッとしました。

下の親知らずの抜歯開始からここまで約20分ほど。下の抜歯をした際に切ったところを縫って終了です。

それからガーゼを噛んで10分ほど止血し、それが終わると抜歯後の注意事項の説明を受けます。

  • 指や舌で傷口を触らないようにしてください。
  • 入浴、飲酒、過激な運動は控えてください。
  • 強くうがいしないでください。

などの説明を受けました。

会計を済ませ、食後3回分の抗生物質と5回分の痛み止めをもらいました。

これで私の親知らず2本同時抜歯手術は終わりました。

抜歯手術を終えた当日の経過

抜歯から40分後

抜歯後の説明を受けたときに、

「麻酔が切れてくると痛みが出てくるので、帰ったらすぐ痛み止めを飲んでください」

と言われました。

自宅に戻り、早速痛み止め(ロキソニンという薬)を1回飲みました。

抜歯から1時間後

麻酔を打ってからというもの、抜歯の瞬間を含めて痛みらしい痛みは感じなかったのですが、ここにきてとうとう麻酔が切れ始めてきたのか、薄っすらと痛みを感じるようになってきました。

麻酔を5本も打ってるので、今まで痛みを感じなかったのは当然と言えば当然ですが。

ただ、少しの痛みは感じ始めたものの、唇やほっぺたはまだ麻酔が効いている感覚が残っています。

抜歯から1時間10分後

麻酔が切れ始めるのを感じてから10分しか経っていませんが、かなり痛くなってきました。

一気に麻酔が切れてきたようです。

抜歯手術は無事終わりましたが、本当の戦いはこれから始まることを覚悟します

今はただ痛み止めが効いてくるのをひたすら待つしかありません。

上の抜歯した部分の痛みはほぼ感じませんが、下の抜歯した部分がかなり痛みます。

急な激痛に襲われ、座っていればいいのか、横になっていればいいのかもわからない状態。。

抜歯から1時間30分後

とりあえず横になってうずくまり、ひたすら痛みに耐えます。

通常の枕の高さでは頭(抜歯した傷口)に血がのぼるような感じがしたので、枕を高くして横になりました。

ちょうどその日はいつもより朝起きるのが早かったこともあり、痛みに耐えながらそのまま寝落ちしてしまいました。

抜歯から2時間30分後

痛みを感じて目が覚めました。

顔の左側、頬骨から下が全体的にジンジンと痛みます。

時間とともに確実に痛みが広がっているのがわかりました。

だいぶ感覚は戻ってきましたが、まだ麻酔が残っているところもあります。

広い範囲に痛みが広がってきたので気付きませんでしたが、ジンジンとする痛みを辿っていくと、上の抜歯部分も痛みが出てきているのがわかりました。

下に加えて、上の抜歯部分も痛みが出てきたようです。上の抜歯部分を中心にして頬骨のあたりがジンジンと痛みます。

さらに、口の中が動くからなのか、唾を飲むときにジンジンという痛みとは別の痛みを傷口周辺に感じるようになりました。

この別の痛みによって唾を飲むのが結構しんどくなりました。

痛み止めを飲んでから1時間30分ほど経っていますが、痛みが治まる様子はありません。

痛み止めが効いていないのか、それとも痛み止めの効果を差し引いてもこれだけ痛いのか。

横になったまま、この痛みにひたすら耐え続けました。

抜歯から4時間30分後

麻酔の感覚が完全になくなってきました。

もうすっかり辺りは暗くなり夕食の時間帯です。

当然、通常の食事は取れるはずもなく、この日のために買いだめしておいた「inゼリー」(「ウイダーinゼリー」は昔の名称)と「ヨーグルト」を、口の右側に流し込むことを意識して食べます。

すると、物を口に入れたからなのか、食事を取った直後に下の抜歯部分に強い痛みが襲ってきました。

すぐさま痛み止めと食後の抗生物質を飲みます。

それからまた横になり、痛みに耐え続ける時間を過ごすしかありませんでした。

抜歯から7時間後

またいつの間にか寝てしまったようでしたが、痛みとともに目を覚ました。

この痛みが出ている状況でよく寝ます。。

まだ痛み止めを飲んでから2時間半ほどしか経っていないのに痛い。下の抜歯部分が痛い。

上は痛みがないのか、下の痛みが強すぎて痛みがないように感じているだけなのかはわかりません。

痛み止めの間隔は最低4時間空けるように言われたので、次の痛み止めまでひたすら我慢。

でも数時間前に比べると、どうにもできない程の痛みではなくなってきたように感じます。

痛みに慣れてきただけなのでしょうか。

抜歯後は血の餅が重要?

抜歯後の痛みが辛すぎたのでネットで色々調べてみると、抜歯後の穴に血餅(けっぺい)と呼ばれる血の塊ができて、この血餅が出血を止めたり傷口を保護したりするそうです。

しかし、強くうがいをしたりするとこの血餅が取れてしまい、治りが遅くなってしまいます。

また、ストローで飲み物を飲んだりすると、血餅にも吸う力がかかってしまい取れてしまう恐れがありますので、飲み物はコップで飲むようにしましょう。

夕食代わりにinゼリーを飲んだとき、私はinゼリーを吸ってしまっていたのでちょっと焦りました。

それからはinゼリーを手で押し出すようにして口に運んでいます。

抜歯から9時間後

4時間以上経ったので、本日3回目の痛み止めを飲みました。

ロキソニンという薬は胃に負担がかかる薬なので、空腹時の服用は避けるように言われています。

なので、痛み止めを飲む前に、念の為、牛乳を飲んでおきました。

牛乳や水を飲んだだけでもまた強い痛みが出てきました。

水の流れすらも傷口に触れてしまうと痛みが出てしまうようです。

この日は時間も時間なので、痛みに耐えながら寝ることにしました。

一応、顔の左側を下にしないように、右を向いて布団に入りました。

きっと夜中は右も左も関係なく動いてしまうと思いますが。。

「この状況ではまた夜中に痛みで目を覚ましてしまうんだろうな」と思いながら眠りに入りました。

抜歯翌日

9:30

寝る前は痛みで夜中に起きてしまうのではないかと心配していましたが、ガッツリ朝まで眠れました。

ただ、まだ顔の左側全体にジンジンとした痛みがあります。

上の抜歯した部分の痛みは感じません。下の抜歯した部分が痛みます。

この下の痛みが顔の左側全体に広がっている感覚です。

鏡で口元を見ると、唇と前歯に茶色い物が付いていました。

血の混じったヨダレが寝ている間に付いたようです。

10:00

昨日と同様に、inゼリーとヨーグルトを口の右側に流し込みながら食べました。

その後、痛み止めと抗生物質を飲みました。

11:00

この日は抜歯部分の消毒のため、また歯医者さんに行くことになっていました。

歯医者さんに行くと抜歯部分を消毒され、特に経過は問題ないとのこと。

痛みのピークは抜歯から1〜2日後、腫れのピークは抜歯から2〜3日後、と先生から言われました。

腫れのピークは少し遅れて来るようです。

まだ痛みが辛いことを伝えると、追加で痛み止めを出してくれました。

13:00

家に帰り、昼食を取ることにしました。

食べることに関しては不自由な状態ですが、顔周辺以外は元気なので腹はペコペコです。

食事は茹でたうどんを2cm程度に切って、すすらなくても食べられるようにしました。

左側の歯が使えないので食べづらいですが、なんとか食べることはできます。

昨日からまともな食事をとっていなかったからか、うどんだけでは満足できずヨーグルトとバナナも食べ、さらにはインスタントのかぼちゃスープまで飲み干しました。

食事が終わったあとにまた抗生物質を飲みます。

痛み止めは、前回飲んでからまだ4時間空いていなかったので、もう少し経ってから飲むことにしました。

もらった抗生物質は3回分でしたので、今回飲んだ分で全て飲み切りました。

15:00

そろそろ痛み止めが切れてくる時間ですが、それほど痛みを感じなくなりました。

代わりに左顎の辺りの腫れが少し大きくなってきました。

18:30

なるべく噛まなくても食べられるものということで、夕食にお粥を食べました。

痛みはまだうっすらとジンジンしますが、痛み止めを飲まなくても大丈夫な程度です。

抜歯2日目以降

抜歯から2日後

朝起きると左顎の腫れがまたちょっと大きくなっていました。

痛みは少しだけ治まりましたが、この日は仕事だったので日中痛くなるのも嫌だなと思い、痛み止めを飲んでおきました。

仕事から帰り、夜になっても腫れは朝と変わらずの状態です。

痛みもまだ少し続いているので痛み止めを飲みました。

抜歯から3日後

痛みはまだありますが、日常生活に支障が出ない程度になりました。

昼食のあとにちょっと強めの痛みが出たので痛み止めを飲もうか迷いましたが、しばらくして落ち着いたので痛み止めを飲まずに済みました。

そして、この日から痛み止めを飲まなくてもよくなりました

ただ、ひとつ気になることが出てきました。

それは口がちょっと臭ってきたことです。

抜歯してからというもの、強いうがいを避け、ゴシゴシとした歯磨きもしないようにしてきたので、特に抜歯した傷口周辺から臭っているような気がしました。

抜歯から4日後

傷口に触れていいのかもわかりませんし触れる勇気もなかったのですが、ニオイもニオイなので綿棒で傷口まわりの汚れを取ることにしました。

鏡で見ると、傷口を縫った糸の周辺にちょっと白っぽいものが付いているように見えます。

綿棒でその白っぽいものをそーっと取っていきます。

特に痛みはありませんでしたが、綿棒で白いものを取ったあとはなんとなくニオイも消えてきたように感じます。

おそらく傷口を縫った糸に食べかすなどが付着し、それがニオイを発していたのでしょう。

ひとまず、ニオイ問題はこれで解決しました。

抜歯から5日後

痛みはほとんどなくなり、腫れもだいぶ治まってきました。

朝起きた直後や食事のあとは少しジーンと痛むときがありますが、少しするとすぐ落ち着きます。

ここまで、ヨーグルトやうどん、お粥でなんとか食事をしてきましたが、徐々に回復してきたこともあり、鳥のからあげを食べました。

というか、家にあったので食べたくなりました。

小さく噛んで、右側の歯で食べるようにしたので、問題なく食べることができました。

抜歯から7日後(抜糸)

抜歯から1週間後に抜糸する予定になっていました。

抜糸するときはまた痛みが出るのかと思い、少しドキドキしていました。

しかし、一瞬チクッと感じたものの、ほとんど痛みなく抜糸は完了しました。

このときに先生から聞かされましたが、今回は3針縫っていたそうです。

傷口自体は抜歯から2週間程度で塞がるとのことでした。

ただ抜歯したところは凹んだままで、そこに骨ができて周りの歯茎と同じような状態になるには、長いと半年ほどかかる人もいるそうです。

元の生活のように、何も気にせず食事ができるようになるにはまだまだ先は長いな、と思いながら歯医者さんを出ました。

抜歯から9日後

抜糸によって縫ったときの糸も口の中から消え去り、傷口の痛みもなくなったので、口内環境がだいぶ楽な状態になってきました。

固いものや抜歯した穴につまりそうな食事はまだ避けていますが、ほとんど普通のものが食べられるようになってきました。

うどんやお粥など、病人のような食事を続けてきたので、普通の食事ができるのはとてもありがたみを感じます。

ただ、基本的には右側の歯で食べることを意識しているので、食事自体にエネルギーを使っている感じで食べ終わった頃にはだいぶ疲れてしまいます。

食事自体を楽しめるようになるまでにはもう少しの辛抱です。

今までは少し痛みや違和感を感じるときもあったため、寝るときに右側を向いて寝るようにしていましたが、痛みも違和感もなくなったため、左を向いて寝ることができました。

少しずつ自由を得ているような感じでうれしくなってきます。

あとは抜歯した凹みが埋まるのを待つだけなので、気長に経過をみていきたいと思います。

まとめ

親知らずを抜歯してからの経過についてレポートしました。

今回の私の状況からすると、

抜歯してから2日を過ぎれば、強い痛みが治まって第1段階クリアです。

抜歯してから5日経てば、痛みと腫れも治まり食事の選択肢も増えてくるので第2段階クリアといった感じです。

この2段階を乗り越えるまでは痛みとの戦いと不自由さへの我慢が必要になってくるでしょう。

最後に残っている右下の親知らず。いつ抜歯の決断をするか。

遠くない未来には決断したいと思っています。

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