この記事では『互換性』について解説します。
上位互換と下位互換の違いについても説明します。
互換性とは
互換性とは他のモノと置き換えても使用できる(または動作する)性質のことです。
ITの分野においては機器やソフトウェアを他のモノに変えても使用できる(動作する)ことを、「互換性がある」と言ったりします。
例えばパソコンに接続されているマウスを新しいマウスに変えても動作する場合は、元のマウスと新しいマウスは互換性があるということになります。
また、古いバージョンのソフトウェアで作成されたデータが、新しいバージョンのソフトウェアで扱うことができる場合は、古いバージョンと新しいバージョンには互換性があります。
上位互換と下位互換の違い
互換性の中には上位互換と下位互換と呼ばれるものがあります。
上位互換
上位互換とは、機能や性能が上位のモノが下位のモノの機能や性能を含んでいる状態をいいます。
例えば、通常版のソフトウェアで作成されたデータをプロフェッショナル版のソフトウェアでも扱える場合は、上位互換があるといいます。
つまり上位のモノが下位のモノに対して互換性を持つ場合が上位互換です。
下位互換
下位互換とは上位互換の逆で 機能や性能が下位のモノが上位のモノの機能や性能を含んでいる状態をいいます。
例えば、プロフェッショナル版のソフトウェアで作成されたデータを通常版のソフトウェアでも扱える場合は、下位互換があるといいます。
つまり下位のモノが上位のモノに対して互換性を持つ場合が下位互換です。
ただ一般的には、下位のモノは上位のモノよりも機能や性能が劣るので、下位互換は限られた範囲で用いられることが多くなります。
まとめ
互換性とは何なのか、上位互換と下位互換の違いについて説明しました。
互換性
- 他のモノと置き換えても使用できる(または動作する)性質のこと
- ITの分野においては機器やソフトウェアを他のモノに変えても使用できる(動作する)こと
上位互換
- 上位のモノが下位のモノの機能や性能を含んでいる状態
- 上位のモノが下位のモノに対して互換性を持っていること
下位互換
- 下位のモノが上位のモノの機能や性能を含んでいる状態
- 下位のモノが上位のモノに対して互換性を持っていること