パートと派遣の違いとは?それぞれのメリットとデメリット

パートと派遣の違いとは?それぞれのメリットとデメリットLIFE

『パート』で働く場合と『派遣』で働く場合にはどのような違いがあるのでしょうか?

この記事ではパートと派遣の違いと、それぞれのメリット/デメリットについて説明します。

パートと派遣の違い

パートと派遣の違いは「雇用形態」が異なることです。

雇用形態が異なるとは、具体的にどういった点に違いがあるのでしょうか?

雇用契約を結ぶ相手

まず一番大きな違いとしては、雇用契約を結ぶ相手が異なるという点です。

パートの場合は、パート社員と勤め先の企業の間で雇用契約を結びます。

そして雇用契約を結んだ勤め先の企業から指揮命令を受けて業務を行います。

一方、派遣の場合は、派遣社員と派遣会社(派遣元)の間で雇用契約を結びます。

そして派遣会社(派遣元)から勤め先の企業(派遣先)に派遣され、勤め先の企業(派遣先)から指揮命令を受けて業務を行います。

パートと派遣の雇用形態の違い

雇用期間

求人によって異なるので必ずというわけではありませんが、一般的にパートの場合は雇用期間が決まっていない場合が多いです。

派遣の場合は期間が定められており、長期で働く場合は定期的な更新が必要になります。ただ定期的に更新を行い長期的に働いていても、同一企業の同一部署では最長3年までしか働くことができません。

(派遣元に無期雇用されている、60歳以上であるなどの例外はあります)

ですので、3年を迎える前に別の部署、もしくは別の派遣先企業に移る必要があります。

給与の支払い

パートの場合は雇用主である勤め先の企業から給与の支払いを受けます。

派遣の場合は派遣会社から給与の支払いを受けることになります。

このため給料日はパートだと勤め先企業、派遣だと派遣会社が定めた日になります。

福利厚生

パートの場合は勤め先の企業の福利厚生を、派遣の場合は派遣会社の福利厚生を受けることができます。

派遣の場合、規模の大きい派遣会社も多く、中小企業以上の充実した福利厚生を受けられることも多いようです。

就業までのプロセスと就業中の相談・調整

パートの場合は自分で求人を探して希望する企業に応募し選考を受けます。

そして就業してからの仕事内容や勤務時間、勤務条件に関する相談は、勤め先企業の上司などと調整をすることになります。

派遣の場合は最初に派遣会社に登録をします。そのときに希望する仕事の内容や時間、条件なども合わせて登録します。

そのあと、派遣会社に登録されている求人に自分で申し込んでもいいですし、派遣会社側から条件に合う求人を紹介されたりもします。

就業してからの仕事や勤務条件に関する相談は、勤め先企業ではなく派遣会社の担当者と行うことになります。

ですので相談内容に基づいた業務の調整などは、勤め先企業と派遣会社の間でやり取りが行われます。

パートとアルバイトの違い

パートと似たような扱いでアルバイトがあります。

パートもアルバイトも労働基準法の中では共に「パートタイム労働者」に分類され、法律上の位置づけに違いはありません。

どちらも勤め先企業と直接雇用契約を結び、勤め先企業から指揮命令を受けて業務を行います。

一般的な慣習から、主婦などはパート、学生などはアルバイトというイメージが強くなっており、パートは主婦層に合う条件の仕事を、アルバイトは学生やフリーターに合う条件の仕事を求人として出している企業が多いようです。

パートのメリット/デメリット

パートで働くときのメリットとデメリットをみてみましょう。

パートのメリット

短時間勤務が可能

パートは「ランチタイムだけ」とか「数時間だけ」などの短時間勤務可能な求人も多いです。

時間が余っているお昼の時間帯や夕方の時間帯を活用したいと考えている人にはパートが働きやすいかと思います。

未経験者OKの求人が多い

パートだと未経験者OKの求人も多くあります。

業務経験はないけども色々なお店や職種の仕事にチャレンジしてみたいという方にピッタリです。

パートのデメリット

時給が低め

求人にもよりますが、派遣に比べると時給が低めの求人が多いです。

あまり業務経験が問われない求人が多いので、その分、時給は低くなってしまうようです。

求人探しや業務の相談はすべて自分でする必要がある

上でも書きましたが、パートの場合は求人を探すところも、就業して業務の相談をするのも、すべて自分で勤め先の企業とやり取りをする必要があります。

万が一、業務上や契約上のトラブルが起こっても、すべて自分で対応しなければなりません。

直接自分でやり取りしたい人は苦になりませんが、派遣会社のようなサポートを求める人にとってはデメリットになるでしょう。

派遣のメリット/デメリット

派遣で働くときのメリットとデメリットをみてみましょう。

派遣のメリット

時給が高め

パートに比べると派遣のほうが時給が高めの求人が多いです。

ある程度、業務経験やスキルが求められる求人が多いことも時給が高くなる要因のひとつです。

ただ時給が変われば、同じ時間働いて得られる給料も高くなので大きなメリットになると思います。

派遣会社の研修を受けることができる

独自の研修制度を設けている派遣会社も多くあります。

ビジネスマナーからパソコンスキルまで様々な研修を受講することができます。

業務スキルを求められる求人も多いですが、研修を受けて自分のスキルを高められるのは将来的にも大きな強みになります。

また、出産や育児などで仕事にブランクがあった人などは、まずは研修を受けて感覚を取り戻してから仕事に復帰できるので、よりスムーズにブランクを解消できるのではないでしょうか。

就業前から就業中まで派遣会社のサポートを受けることができる

求人を探している段階では、求人内容に関することや希望する仕事の条件などを派遣会社の担当者に色々と相談することができます。

また、就業してからも仕事内容に関する調整や、業務上発生してしまったトラブルの相談など、常に派遣会社のサポートを受けることができるので、安心して仕事に従事することができるでしょう。

派遣のデメリット

長期的に同じ場所で働くことができない

派遣の場合、同一企業の同一部署では最長3年までしか働くことができません。

ですので、いくら気に入った仕事や職場でも、別の部署や別の派遣先企業に移る必要があります。

まとめ

パートと派遣の違い、そしてそれぞれの働き方についてメリットとデメリットをお伝えしました。

パートと派遣では「雇用形態」が異なり、大きな違いとしては雇用契約を結ぶ相手が変わってきます。

パートでは勤め先の企業、派遣では派遣会社(派遣元)と雇用契約を結びます。

雇用形態が異なることで、パートと派遣ではそれぞれメリット/デメリットが変わってきますので、自分のスタイルに合った働き方を考えてみましょう。

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